本日は福岡サンパレスで保険の改訂の説明会でした。
私達が行う診療はほとんどが健康保険適応です。健康保険で行う治療には様々な細かいルールと治療費の設定があり、4年に一度改訂があります。この説明会が各地区で行われており、4月からの改訂の準備をすすめている所です。
健康保険があるお陰で日本全国どこででも同じく金額で同じレベルの治療が受けられる、というのはとてもすばらしいことです。世界的にみてもこんなに充実した国民皆保険はないのではないでしょうか。
しかし、課題も多く残されています。私達がここまで必要です、と思うレベルと厚労省が思うレベルに相違がある場合に保険適応ができないのです。すなわち、そこまでやりたいなら自費でやってください、ということです。一番困っているのは、「予防」が保険適応外だというところです。健康保険は「病気を治すもの」であり病気になっていないのなら保険適応しない、というのが厚労省のスタンスなのです。
虫歯や歯周病は元の健康な状態には絶対に戻らないので、予防が非常に重要なのです。健康保険で医療を受けるのが当たり前の日本国民にとって、予防は当たり前ではなく、特殊なものとして扱われてしまいます。これもまた世界に類をみないのではないでしょうか。
当院では、自費診療の唾液検査や歯面清掃、レントゲン検査なども受けていただけます。保険適応の検査と自費診療の検査をうまく組み合わせての「歯科ドック」をおすすめいたします。
歯科では「予防に勝る治療なし」と言われます。私達も「削って治す」歯医者から「削らずに予防する」歯医者になって、皆さんのお口の健康維持に貢献できれば幸いです。