こんにちは
新田です.
今日はセレーブデンチャーなるものをご紹介致します.
歯が無くなったときの選択肢には,両隣に歯があればブリッジ(固定式差し歯)に,なければ入れ歯(取り外し式)になります.また,保険適応外になりますが,インプラント治療という選択肢もあります.
各々良い点悪い点がありますが,その説明は省きます.
3つの選択肢の中で入れ歯(取り外し式)の最大の欠点は「金属のバネ」が見えることで「入れ歯を入れている」ということがわかってしまうことではないでしょうか.
保険適応外の部分入れ歯にすればこれを見えないようにする工夫は色々とあるのですが,どうしても治療が大掛かりになりますし,費用がかさみます.
そこで,10年くらい前から出てきだした「セレーブデンチャー(ノンメタルクラスプデンチャー)」のご紹介です.
金属のバネの部分がハグキの色の樹脂に置き換わっているものです.これは保険適応外の入れ歯になりますが,費用は通常の保険適応外の入れ歯ほどかかりません.入れ歯を作る日数も,保険の入れ歯を作るのと同程度でできます.そして,一番の「見た目」がとてもよく,我々でも一瞬分からないくらいに仕上がってきます.最初の頃は弾性のコントロールがなかなか難しかったのですが,近年ではかなり改善され,臨床でもケースによっては非常に良い結果を出しております.
この義歯の欠点は,樹脂の弾性を利用していますので,数年経つとゆるくなってくることと,修理や裏打ちの時に数日間お預りしないといけないところです.しかし,この見た目の良さは欠点を十分に補って余りあるアドバンテージではないでしょうか.
待合室に見本を置いておりますので,実物を手にとってごらんください.
こちらは患者さんの口の中の写真です.
入れ歯が入っているのがわかりますか?
種明かしはこちら.
奥歯は見えないので金属のバネにしています.
治療の選択肢はいくつもありまし,十人十色で状況が違えば結果も違ってきます.また,ケースによってはご希望に添えない場合もございます.健康保険適応外の入れ歯になりますので金額もケースによって変わります.一度ご来院頂きご相談ください.